うみべの女の子

予告編

石川瑠華 青木柚 前田旺志郎 中田青渚 倉悠貴 村上淳

原作:浅野いにお「うみべの女の子」 監督・脚本・編集:ウエダアツシ 音楽:world’s end girlfriend 挿入曲:はっぴいえんど「風をあつめて」

8月20日(金)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか公開

イントロダクション

思春期の繊細で残酷な「恋」と「性」。海辺に暮らす少女と少年のもどかしくも切ない、胸をしめつけられる青春譚。

 ただ、誰かと、つながっていたかった。「好き」が何なのかもわかっていなかったあの頃。抑えきれない性の衝動に身をまかせ、恋の妄想と現実に翻弄された14歳の心と体は、嵐の吹き荒れる海辺の町に解き放たれる--。

 弱冠17歳でデビューし、「素晴らしい世界」「ひかりのまち」「おやすみプンプン」など、一見ありふれた日常の表と裏を斬新な手法で描いてきた漫画家・浅野いにお。現在連載中の「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」が第66回小学館漫画賞を受賞するなど、今なおカリスマ的人気を誇る浅野が、2009年に発表したのが「うみべの女の子」だ。「思春期」「恋」「性」といったセンシティブな題材に真正面から挑んだ作品として、ファンの間でも高い人気を誇る同作は、このほど『ソラニン』(11)以来11年ぶりに実写映画化された。

 W主演となる石川瑠華と青木柚は、原作者である浅野も審査員として参加したオーディションを経て、小梅と磯辺の役を勝ち取った。2017年から演技のレッスンを始めた石川は、『イソップの思うツボ』(19)で主演に抜擢されると、『猿楽町で会いましょう』(21)でもヒロインをつとめ頭角を現した逸材。子役から活動をスタートした青木柚は、『14の夜』(16)『アイスと雨音』(18)『サクリファイス』(20)などの話題作でキャリアを重ね、主演作『暁闇』(18)では『MOOSIC LAB 2018』男優賞を受賞。ともにハードな性愛表現とデリケートな心情描写に臨み、悩みもがく少女少年のリアルなキャラクターに命を吹き込んだ。
小梅に好意を抱く同級生・鹿島には、子役出身で『海街diary』(15)『キネマの神様』(21)などにも出演している前田旺志郎、小梅の親友・桂子には『君が世界のはじまり』(20)『あの頃。』『街の上で』(21)など出演作が相次ぐ中田青渚、小梅を弄ぶ三崎先輩には『夏、至るころ』(21)の主演で映画デビューし『樹海村』(21)『街の上で』(21)などで存在感を放つ倉悠貴が登板。今後を期待される若手俳優陣のアンサンブルで、新しい世代の波を感じさせる顔ぶれが揃っている。磯辺の父・秀雄を演じた村上淳が、そんな彼らの挑戦を見守った。

 監督のウエダアツシは、長編初監督作『リュウグウノツカイ』(14)が「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014」で北海道知事賞を受賞し、『桜ノ雨』(16)『天使のいる図書館』(17)『富美子の足』(18)と場数を踏んできた気鋭の映像ディレクター。自身もファンである浅野いにおの世界観を忠実に受け継ぎ、田舎町の閉塞感と「14歳」という年齢のエモーショナルな感覚が伝わる抒情的な映像と演出で描き出した。

 本作を象徴するイメージソングともいうべき挿入曲には、近年世界的にブレイクしているシティ・ポップの源流でもある、はっぴいえんどの名曲「風をあつめて」が使われた。発売から50周年を迎える本年、原作でも実名で登場していた同曲が、クライマックスの台風シーンに鳴り響く。また、ジャンルをまたいだ音楽性で海外でも評価を受けている「world’s end girlfriend」が、劇伴を担当。メインテーマの「Girl」は、恋愛のもたらす高揚感と過激さにカタルシスが同居したような余韻を残す。

 体を重ねても、心を求めても、つながりきれない苦しさともどかしさ。どんなに望んでも絶望的にすれ違ってしまう思い。これが恋なのかもしれないとつかみかけた瞬間に相手は指の間からすり抜けていく。欲しかったのは愛か、それとも愛の代わりだったのか。誰もがかつて経験したかもしれない、誰かは今まさに経験しているかもしれない、どうしようもなく危うくて残酷で強かな、永遠よりも長くて儚い季節の物語。

ストーリー

 海辺の田舎町に暮らす中学二年生の小梅(石川瑠華)は、憧れの三崎先輩(倉悠貴)に手酷いフラれ方をして自棄になり、同級生の磯辺(青木柚)を誘って衝動的に初体験を済ませる。なぜその相手が自分だったのかと問う磯辺に、「一年の時あたしに告ったじゃん」と、ことも無げに言い放つ小梅。気持ちはまだ変わっていないとあらためて告白する磯辺だったが、小梅にその気はなかった。

 しかし、その後も二人は体の関係を繰り返す。ただの友達には戻れない、恋人同士でもない。曖昧で奇妙なつき合いを続けるうちに、はじめは興味本位で「ただの気分転換」だったはずのセックスも、いつしかお互いにとって日々の生活の一部になっていった。

 いつものように磯辺の部屋で体を重ねたある日、磯辺のパソコンのデスクトップにビキニ姿の少女の写真を見つけた小梅は、嫉妬にも似た感情を覚えて勝手にそれを削除してしまう。自分からフッたはずの磯辺の気持ちを、いまさら試す小梅に、「生きてるだけで息が苦しいって奴らの気持ちなんてわかんねーだろ?」と詰め寄る磯辺。磯辺は実の兄を自殺で亡くしていた。

 磯辺の部屋にある大量の漫画やCD、下段の使われていない二段ベッド。それらはすべて兄が遺したものだった。ゲーム会社に勤める多忙な父親(村上淳)と、仕事で海外にいる母親は留守がちで、兄の死に罪悪感を抱える磯辺はその部屋で一人、生前の兄が使っていたSNSアカウントを引き継いで発信を続けていたのだ。

 一方、小梅に片思いしている幼馴染の鹿島(前田旺志郎)は、二人の仲を怪しんで磯辺を問い詰める。小梅との性的な関係をほのめかす磯辺に逆上した鹿島は、思わず拳を振り上げてしまう。そんな鹿島が小梅に向ける気持ちを知りつつ、小梅の親友の桂子(中田青渚)は、人知れず鹿島に思いを寄せていた。

 磯辺に拒絶されたやるせなさから、三崎先輩に拠りどころを求める小梅。性行為を強いられそうになり、傷ついて押しかけてきた小梅を、磯辺は「帰れ」と突き放す。親友だからこそ、家族だからこそ言えない焦りや苛立ちも、磯辺にならぶつけられる。それぞれにねじれた喪失を抱え、心の穴を埋めるように激しく交わる二人。「ねぇ磯辺、してもしても何かが足りない気がするのはなんでだと思う?」

 文化祭を前にして、会えないほど磯辺に執着していく小梅と、死んだ兄の幻影にとらわれていく磯辺。離れていく磯辺の心をつなぎとめようと小梅は手紙に思いをしたためる。しかしその頃、磯辺はポケットの中にスタンガンを握りしめ、夜道に足を踏み出していた……。

キャストプロフィール

石川瑠華(いしかわ・るか) / 佐藤小梅

1997年3月22日生まれ、埼玉県出身。
17年から女優としての活動を開始。2018年に公開された『きらきら眼鏡』(犬童一利監督)でスクリーンデビュー。その後、『希望のゆくえ』(19/貝田祐介監督作)、映画『イソップの思うツボ』(19/上田慎一郎、浅沼直也、中泉裕矢監督作)と続けて主演を務める。また、同年に主演した短編映画『ビート・パー・MIZU』(19/富田未来監督作)では、「MOOSIC LAB2019」短編部門の最優秀女優賞を受賞。近年の主な出演作に『左様なら』(19/石橋夕帆監督)、第41回モスクワ国際映画祭参加作品『Shell and joint』(20/平林勇監督)、『stay』(21/藤田直哉監督)、『猿楽町で会いましょう』(21年6月4日公開/児山隆監督)などがある。

青木柚(あおき・ゆず) / 磯辺恵介

2001年2月4日生まれ、神奈川県出身。
2011年にTVドラマ「ヘブンズ・フラワー」(TBS)にて俳優デビュー。その後『14の夜』(16/足立紳監督)、『アイス と雨音』(18/松居大悟監督)、『教誨師』(18/佐向大監督)、『暁闇』(19/阿部はりか監督)、短編映 画「またね」(19/松本花奈監督)、『サクリファイス』(20/壷井濯監督)などに出演。
2019 年には、今泉力哉と 玉田企画「街の下で」で初舞台を踏む。2021 年は、ndjc2020「醒めてまぼろし」(木村緩菜監督)や「きれいのくに」(NHK)ほか出演が続き、今後も夏ドラマやジョニー・デップ主演米映画「MINAMATA」(9月公開予定)など、公開作が控えている。

前田旺志郎(まえだ・おうしろう) / 鹿島翔太

2000年12月7日生まれ、大阪府出身。
2005年から子役として活動し、多数のドラマ・映画に出演。2007年から実兄の航基とお笑いコンビ「まえだまえだ」としても活躍し、2011年には、是枝裕和監督の『奇跡』では航基とともに兄弟役で主演を務める。その後、『超高速!参勤交代」(14/本木克英監督)、『海街diary』(15/是枝裕和監督)、『疾風ロンド』(16/吉田照幸監督)などに出演。2017年には、『レミングスの夏』(五藤利弘監督)では映画単独初主演を務める。2020年度後期放送のNHK連続テレビ小説「おちょやん」では、劇団員・松島寛治を演じ注目を集める。公開待機作品に、『キネマの神様』(21年8月6日公開/山田洋次監督)、『彼女が好きなものは』(2021年秋公開/草野翔吾監督)がある。

中田青渚(なかた・せいな) / 小林桂子

2000年1月6日生まれ、兵庫県出身。
2014年、「第5回Sho-comiプリンセスオーディション2014」にてグランプリを受賞。主な出演作に、ドラマ「セトウツミ」(17/テレビ東京)、ドラマ「中学聖日記」(18/TBS)、『3月のライオン 後編』(17/大友啓史監督)、『ミスミソウ』(18/内藤瑛亮監督)、『見えない目撃者』(19/森淳一監督)、『もみの家』(20/坂本欣弘監督)、『君が世界のはじまり』(20/ふくだももこ監督)、ドラマ「ここは今から倫理です。」(21/NHK)などがある。2021年には、『街の上で』『あの頃。』と今泉力哉監督作品に続けて出演している。

倉悠貴(くら・ゆうき) / 三崎秀平

1999年12月19日生まれ、大阪府出身。
学生時代にスカウトされ、2019年にドラマ「トレース~科捜研の男~」(CX)で俳優デビュー。2020年には、女優の池田エライザが原案・初監督を務めた青春映画『夏、至るころ』で映画初主演を務める。その後、『樹海村』(21/清水崇監督)、『まともじゃないのは君も一緒』(21/前田弘二監督)、『街の上で』(21/今泉力哉監督)、などの映画に出演。2020年度後期放送のNHK連続テレビ小説「おちょやん」では、主人公・千代の弟・竹井ヨシヲを演じ、注目を集める。公開待機作品に、『衝動』(21年公開予定/土井笑生監督)がある。

宮﨑優(みやざき・ゆう) / 白瀬香菜惠

2000年11月20日生まれ、三重県出身。
2019年にTVドラマ「高嶺と花」(フジテレビ)にて女優デビュー。以降、『俺のスカート、どこ行った?』 (19/日本テレビ)、「FLY! BOYS, FLY! 僕たち、CAはじめました」(19/関西テレビ・フジテレビ)、『女子グルメバーガー部』(20/テレビ東京)などのTVドラマの他、CMや舞台に出演。2019年には『任侠学園』(木村ひさし監督)にて映画初出演を果たし、本作が2作目の映画出演となる。2021年、2022年にも多くの公開作が控える注目の女優。

髙橋里恩(たかはし・りおん) / 湯ノ原 明

1997年7月5日生まれ、東京都出身。
2016年に俳優としての活動のスタート。2017年に、お笑い芸人バッドボーイズ佐田正樹の自伝小説を映像化した『デメキン』(山口義高監督)にて映画初出演し、以降、多数の作品に出演する。主な出演作に、『風の電話』(20/諏訪敦彦監督)、『ギャングース』(18/入江悠監督)、『人魚の眠る家』(18/堤幸彦監督)、『糸』(20/瀬々敬久監督)、『アンダードッグ』(20/武正晴監督)、『賭ケグルイ 絶対絶命ロシアンルーレット』(21/英勉監督)などがある。公開待機作品に、『東京リベンジャーズ』(2021年7月9日公開/英勉監督)がある。

平井亜門(ひらい・あもん) / 大津克俊

1995年9月28日生まれ、三重県出身。
2017年に「smartモデルオーディション2017」でグランプリを受賞後、俳優、モデルとしてテレビドラマ、舞台、CMなど幅広く活動。『恋愛ドラマな恋がしたい3』(19/ABEMA)出演で注目を集める。主な映画出演作品に、『PとJK』(17/廣木隆一監督)、『セブンティーン、北斗 夏』 (17/冨樫森監督)、『36.8℃』(18/安田真奈監督)、『左様なら』(19/石橋夕帆監督)、『アルプススタンドのはしの方』(20/城定秀夫監督)がある。

円井わん(まるい・わん) / 鈴木摩理

1998年1月3日生まれ、大阪府出身。
2016年から女優俳優としての活動をスタートし、2017年の『獣道』(17/内田英治監督)でスクリーンデビュー。その後、『傷だらけの悪魔』(17/山岸聖太監督)、『光と禿』(17/青木克齊監督)、『向こうの家』(19/西川達郎監督)、『タイトル、拒絶』(20/山田佳奈監督)、『女たち』(21/内田伸輝監督)などの映画や、「全裸監督」(19/Netflix)、「ブラックシンデレラ」(21/ABEMA)などのドラマに出演。2021年には、『KONTORA-コントラ』(アンシュル・チョウハン監督)で映画初主演を果たした。

西 洋亮(にし・ようすけ) / 土井洋文

1988年7月25日生まれ、京都府出身。
1998年から子役として活動。以降、多くのTVドラマ、映画、舞台やCMに出演。主な出演作に『ソフトボーイ』(10/豊島圭介監督)、『アイズ』(15/福田陽平監督)、『デスフォレスト 恐怖の森5』(16/福田陽平監督、田中佑和監督)、『若さと馬鹿さ』(19/中村祐太郎監督)、『魔法少年☆ワイルドバージン』(19/宇賀那健一監督)、『オレたち応援屋!!』(20/竹本聡志監督)、『One Cut in the Life』(20/発智新太郎監督)がある。公開待機作品に『Bittersand』(2021年6月5日公開/杉岡知哉監督)がある。

高崎かなみ(たかさき・かなみ) / うみべの女の子

1997年7月14日生まれ、神奈川県出身。
2018年の「第1回サンスポGoGoクイーン」、2019年の「ミスジェニック」で初代グランプリ、そして「週刊プレイボーイ×LINE LIVE ソログラビア争奪オーディション」で1位を獲得するなど、グラビアを中心に活動する一方、『僕は友達が少ない』(13/及川拓郎監督)、短編映画『祈りのあとに』(16/ふるいちやすし監督)、『とんかつDJアゲ太郎』(20/二宮健監督)などの映画にも出演し、女優としてもその活躍の場を拡げている。

いまおかしんじ / 佐藤 満

1965年生まれ、大阪府出身。
瀬々敬久監督、神代辰巳監督らの助監督を経て『彗星まち』(95)で監督デビュー。2011年には、クリストファー・ドイルを撮影にむかえた日独合作映画『UNDERWATER LOVE おんなの河童』を発表。その他の監督作品として、『たまもの』(04)、『つぐない 新宿ゴールデン街の女』(14)、『あなたを待っています』(16)、『こえをきかせて』(19)、『れいこいるか』(20)、『葵ちゃんはやらせてくれない』(21)などがある。山下敦弘監督作の『苦役列車』(12)や『超能力研究部の3人』(14)などの脚本も担当。また、『枝葉のこと』(18/二ノ宮隆太郎監督)や『東京の恋人』(20/下社敦郎監督)などに俳優として出演もしている。

村上淳(むらかみ・じゅん) / 磯辺秀雄

1973年7月23日生まれ、大阪府出身。
1993年の『ぷるぷる 天使的休日』(橋本以蔵監督)で映画初出演。2000年には、『ナビィの恋』(99/中江裕司監督)、『不貞の季節』(00/廣木隆一監督)、『新・仁義なき戦い。』(00/阪本順治監督)の3作品で、第22回ヨコハマ映画祭助演男優賞を受賞。近年の主な出演作は、『blank13』(18/齊藤工監督)、『友罪』(18/瀬々敬久監督)、『ここは退屈迎えに来て』(18/廣木隆一監督)、『ウィーアーリトルゾンビーズ』(19/長久允監督)、『ある船頭の話』(19/オダギリジョー監督)、『空母いぶき』(19/若松節朗監督)、『初恋』(20/三池崇史監督)、『脳天パラダイス』(20/山本政志)。また公開待機作に『鳩の撃退法』(21/タカハタ秀太監督)などがある。

スタッフプロフィール

監督:ウエダアツシ

1977年生まれ。長編映画初監督作『リュウグウノツカイ』(2014)が「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014」にて北海道知事賞を受賞。その後、『桜ノ雨』(2016)、『天使のいる図書館』(2017)、TANIZAKI TRIBUTE『富美子の足』(2018)などを監督。未来の日本映画界を担うクリエイター発掘プログラム「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2017」では、映画企画『モータープール』が準グランプリ(Filmarks賞)を受賞。

原作:浅野いにお

1980年茨城県生まれ。漫画家。1998年デビュー。主な作品に『うみべの女の子』『虹ヶ原ホログラフ』(太田出版)、2010年に宮﨑あおい主演で映画化された『ソラニン』、『素晴らしい世界』『おやすみプンプン』(小学館)など。現在「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて連載中の『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』で第66回小学館漫画賞受賞。

音楽:world's end girlfriend

1975年11月1日 かつて多くの隠れキリシタン達が潜伏した長崎県の五島列島に生まれ、10歳より独自に作曲をはじめる。数多くの様々なスタイルの作品をリリースし国内外でライブも行う。映画音楽では是枝裕和監督作品「空気人形」や台湾映画「星空」等を担当し、静謐でクラシカルな楽曲からノイジーでエレクトロニックな楽曲まで圧倒的美醜と振り幅で活動し続ける。2020年4月COVID-19流行に伴いすべてのアルバムを無料ダウンロードで公開する。健全優良魑魅魍魎が集うVirgin Babylon Records代表取締役。
https://linktr.ee/worldsendgirlfriend

うみべの女の子 8月20日(金)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか公開
浅野いにお(原作『うみべの女の子』作者)
「小梅」と「磯辺」が確かにそこにいます。
より生々しく、より切実に。
10代の瞬きにノスタルジーを感じながらも、
今現在の自分がその延長線上にいるということを
再認識させてくれる作品でした。
そういえばいつだったか自分も、
あの街の「小梅」であり「磯辺」だったのです。
ウエダアツシ監督
およそ10年前、天才・浅野いにおの手で産み落とされた、濃厚濃密“青春の坩堝”のような傑作を、人との距離が少し遠くなってしまった今、映画化出来たことに運命を感じます。近くて遠く、自由で不自由、諦めているけど欲しかったあの頃。矛盾する感情の狭間で、性と愛に溺れ、過去と未来に縛られるふたり。この難題に若き才能、石川瑠華・青木柚と共に誠実に向き合い、果敢に挑み、行き着いた答えがスクリーンには映っています。はっきり言って自信作です。残酷なまでに輝かしいふたりの青春を是非劇場でご覧ください。
石川瑠華
最初、浅野いにおさんの漫画『うみべの女の子』を映画化するというお話を聞いたとき、衝撃を受けました。
でも、これは可能性でもあり、この素晴らしい原作を映画で伝えられたら、
もっと素晴らしいのではないかと思うようになり、オーディションに参加しました。
私自身、大好きな作品であり、小梅としてこの作品の中で生きた時間は本当に幸せでした。
同時にこれまで感じたことのない大好きだからこその怖さも感じていました。
ウエダアツシ監督とは初めてだったので何度も作品について話し合いました。
私は、監督が暖かく包み込むような優しさで小梅や磯辺はもちろん、
この作品に出てくる登場人物、そしてこの作品を愛していることを感じました。
どんな恋愛映画や青春映画の型にもハマらないパワフルな映画になっていると思います。
是非、公開を楽しみにしていただけたら嬉しいです。
青木柚
今も尚多くの人に愛されている原作にこのような形で携わる事が出来るのはとても光栄であり、同時に不安でもありました。ですが磯辺という人間を知れば知るほど、その考え方や心情にどこか他人とは思えないようなシンパシーを感じ、何がなんでも磯辺を最後まで生き抜きたいと強く思うようになりました。浅野さんが描く生々しく繊細な世界、石川さんを通して伝わってくる小梅の葛藤、この原作を背負ったウエダ監督の思い、その全てが僕と磯辺を結びつけ、支えてくれました。多くの方々と共に心血を注いで取り組んだ作品です。

8/20(金)『うみべの女の子』公開記念 初日舞台挨拶開催決定!

『うみべの女の子』公開を記念して、初日トークイベントの開催が決定いたしました。
詳細は下記ご確認下さい。皆さまのご来場を心よりお待ちしております!

■ヒューマントラストシネマ渋谷

場所 ヒューマントラストシネマ渋谷 シアター1
開催日時 8月20日(金)14:20の回 上映前
14:20~14:50 舞台挨拶
14:50~ 本編上映(予告なし)
※本編上映後MV上映有
16:42 終了予定
登壇者 石川瑠華さん、青木柚さん、前田旺志郎さん、中田青渚さん、ウエダアツシ監督
  • ※登壇者は予告なく変更になる場合がございますので予めご了承ください。
料金 2,000円均一
  • ※ムビチケ、各種割引、優待券、招待券は使用不可
発売日 オンライン販売:8月17日(火)18:00より
窓口販売:8月18日(水)オープン時

■新宿武蔵野館

場所 新宿武蔵野館
開催日時 8月20日(金)15:45の回 上映後
登壇者 石川瑠華さん、青木柚さん、ウエダアツシ監督
  • ※登壇者は予告なく変更になる場合がございますので予めご了承ください。
料金 2,000円均一
  • ※ムビチケ使用不可
発売日 オンライン販売:8月17日(火)18:00より

詳細は各劇場HPにてご確認ください。
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